社長の小言 vol.4「親の背中」

こんにちは。HPをご覧いただきありがとうございます。
株式会社アロンの杖 代表取締役の依田です。

夏休みが終わり、秋が到来しました。でもまだまだ暑いですね。

今回の小言は親や上司としての務めについて面白い話を聞いたので、自分なりの考えも合わせ、皆さんにお伝えしていこうと思います。今回は特に親御さんや上司の方に見ていただけると嬉しいです!

仕事の予習・復習

さて、突然ですが、皆さんは仕事が終わり帰宅した後に、その日の仕事を振り返ったり、ミスした、もしくはミスしそうになった箇所を洗い出していますでしょうか。
それからもう一つ。明日の仕事について考えたり、アプローチ方法などを頭の中でまとめているでしょうか。

このように聞くと、まずほとんどの人が「NO」と答えるでしょう。
この質問は家でも仕事をしているかどうかを聞いているのではありません。
帰宅後に、その日の仕事を見直しているかどうかを問う質問になります。

では、これを子供に聞いてみたらどうでしょうか。
彼らの仕事というのは「学校」ですね。習い事などでも同様かと思いますが、ここでは子供たち全体を考えて学校としています。

子供たちに、その日、学校で習ったことを振り返り、見直しているか。そう聞いたとします。おそらく大人に聞いたときよりも「YES」と答える割合は多いのではないでしょうか。

ともすると、大人は仕事の復習や予習をしていないのに、子どもたちに勉強しろ!と訴えていることになります。

これは知人から聞いた話のため、データなど統計情報は一つもありません。
しかし、仮にデータを取ったとしても、上述した結果に近いことになるかと思います。

勉強の意味

こちらは尊敬している経営者の方が話していたもので僕も共感したものです。

学習塾を運営していると、勉強の意味や意義を問われることがかなり多いです。
これは家庭環境でも同様でしょう。

このような哲学的問いには正解は存在していません。一人一人の心の中に正解を用意しておくのが大切なのです。

家庭の中で、子供から「どうして勉強をするのか」を問われたら、みなさんは何て答えるでしょうか。
まさか…..「いいから勉強しなさい!」などと答えているわけではありませんよね。

この話を聞かせてくれた方はお子さんを二人育てている観点から、答えを持っていないということは、子供を育てていないと同義だと断言していました笑
僕自身は子育ての経験がないので、そこまでは言いきれませんが、塾講師として答えは常に自分の中で持っています。

僕はこの話を聞いたときに職場というコミュニティも同様なのではないかと思いました。

先ほどは家庭というコミュニティでしたが、これを職場で置き換えてみましょう。

職場で部下から「なぜこの仕事をしなければいけないのか」と問われ、その問いに対して上司が「いいから働け!」や「仕事なんだから文句言わずにやれ!」なんて答えてしまうことは人材育成の世界では最もタブーなことでしょう。

「いいからやれ!」と言われる環境では誰も働きたくはありませんよね。
先ほどの話に戻りますが、職場でも嫌なことを家庭の中で行ってしまうと子供は萎縮してしまいます。それどころか、なぜ勉強するのか、その意義すら見いだせずに日々を過ごすことになるでしょう。

意思の疎通

学習塾を運営しているとたくさんの親御さんとお子さんを見ます。本当にありがたいことに、弊社をご利用していただいているみなさんは、親子でのコミュニケーションが多いご家庭が多いです。

コミュニケーションというのは非常に大切で、相手の思っていること、考えていることを肌で感じ取ることはまず難しいです。どんなに信頼し合っている仲間たちでも、時々ぶつかってしまうことがあります。

相手の気持ちを感じ取るために必要なのがコミュニケーションなのです。
親と子、上司と部下、自分と相手、気持ちをしっかり伝えあうことが大切で、そこには一方的な押し付けがあってはいけないのです。

目的を達成するための最も最短コースはその環境にいる関係者との意思疎通です。
例えば受験。受験勉強に大切なのはモチベーションの維持です。目標校に対して、親子の意見が一致していないと、かなり難しい道を進むことになります。

そして目標を達成できなかったとき、その責任は双方にあることでしょう。

ぜひ、みなさんそれぞれの目標達成のために周りの方とのコミュニケーションを深めていってください。

そこに正解なんて簡単なものは存在していません。だからこそ手探りで、たくさんの意見を交換しながら進んでいくことが重要になるのです。

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